しかし、効率的にシステムと統合する高品質製品の需要は更に高まってきております。WEGは、この実態を考慮し、ネットとのコミュニケーション機能を特徴とする知能機器ラインを開発しました。
WEG社は、あらゆる工業分野において電動機の制御と保護を簡易化する目的で知能リレーSRW01を発表しました。同機器は交流840Aまでの単相または多相低電圧電動機システムを管理することができます。
実用的で広い用途の同機器は、モジュール式デザインを持ち、幅45mm x 高さ100mmの小型機器です。また、保護、制御、測定、監視および診断能力を備えております。最も重要な特徴としては、ProfiBus – DPV1、ModBus – RTU、DevicNetから成る3方式の主要プロトコールをサポートする通信ネットとの結合能力です。SRW01は通信スロットを持ち、ユーザーはプラグ・アンド・プレイ技術方式によって簡単にプロトコールを切り替えることができ、また、システムの監視を可能にするUSBポート、無電圧状態においても電動機の温度イメージを維持することができる温度メモリーが装備されています。
SRW01は、www.weg.netサイトを通して無料で提供されているWLPソフトウエアを使用してユーザーのニーズに合わせて設定することが可能です。モジュール式のデザインは、制御ユニット(UC)を測定・電流ユニット(UMC)と同じ場所に設置することで単一ユニットを構成することができ、若しくは2mまで離れた場所に単体で設置することができるため、システムとの柔軟な統合を提供します。この特徴は、生産に影響することなくスペースの節約と組織の整理を確保する必要があるプラントにとって大いに役立ちます。SRW01の電源範囲は110~240VAC/VDCです。制御ユニットのSRW01-UCには入出力状態を表示するLEDと、ネット・ステータス、稼働状況、故障ステータス(TRIP)またはアラームを表示するLEDが装備されています。
機能
SRW01にはユーザーが希望する稼動モードを設定することができる自動パラメーター化オペレーション・モードが備わっております。情報を提供することで、リレーは設定された稼動モードに従って自動的にデジタル入出力をセットします。この手段は、直接起動、逆転またはスター・デルタ用のスイッチとして三相電動機に使用することができ、また、PLCモード(リモートI/O)を含め、Dahlanderおよび二重コイル電動機の起動スイッチとしても使用することができます。
全てのモードにおいて電動機の監視が可能で、透明モードはユーザーに対して更に柔軟な使用を保証し、リレーの全デジタル入出力へのアクセスを可能にし、独自のアプリケーションを作成することができます。
リレーが提供する診断機能は保全および測定を行うために非常に役立ちます。結果はWLPまたはIHMで確認することができます。SRW01は、デジタル入出力、各相における実効電流(RMS)、電動機の周波数、各不具合または起動数に対する遮断回数、電動機またはリレーの稼働時間、相間の不均衡レベル等、多様な監視オプションを提供します。更に、監視のみでは不十分であることから、SRW01は過負荷、温度、欠相・相間不均衡、低電流・過電流および回転子ロック、内部接地ミスおよび範囲外周波数に対する保護機能が備わっております。