電動機、ドライブ、制御装置、変圧器および発電機に関して世界の首位に立つサプライヤーであるWEG社は、可変周波数ドライブ(VFD)によって4基までのポンプを制御することを可能にし、輸送システムにおいてエネルギーを節約する新しいシステムである自社のマルチポンプ用交流ドライブCFW-08を発表。

WEG UKのドライブ・シニア・エンジニアであるPatrick Tongs氏は「可変周波数ドライブ・システムによるマルチポンプを設置することで多くのメリットを得ることができます。」「これらのメリットとしては、省エネ、システムの稼動寿命の延長、システム不具合の診断、一定したライン圧力とポンプ稼働時間の均一化等が含まれます。」と語ります。

WEG社のマルチポンプ・システムCFW-08は4基のポンプを同時に制御することによって、流出量の需要変動にも関わらず配管内の圧力を一定に維持することができます。これはPID制御装置と補助ポンプのスタート/ストップ論理を同時に使用することで可能となります。更に、CFW-08は受入れタンクの圧力とレベルを監視し、破損した配管またはキャビテーションが起こっている配管における最小流出圧力不足のモニタリングおよび閉塞した配管または詰まった配管における最大流出圧力不足をモニタリングします。

CFW-08はV/Fおよびセンサーレス・ベクトルによる2つのモードで稼動します。V/Fモードは可変トルク・負荷に適しており、電動機が低速で稼動する際に発生するロスを低減する選択可能な省エネ手段を含みます。この制御モードは一つの可変周波数ドライブによって複数のポンプ(4基まで)を制御する多電動機アプリケーションにおいてドライブの稼動を可能にします。

代替オペレーション・モードであるセンサーレス・ベクトル制御によってドライブは電動機の速度とトルクを正確にコントロールすることができ、例えば、押出機、コンベアおよび巻取機等において要求される機能における使用が可能となります。0.25kW~15kWの範囲で稼動するために設計されたCFW-08は容易に設定・設置し、稼動させることができます。この機能はユーザーの作業を簡易化する特殊フィーチャーのホストに統合されています。これには、S式加速および減速傾斜、ローカル遠隔操作、DC制動、トルク・ブースター、電動機スリップ補正、JOG、ライド・スルー、多段階速度(8段速まで)、調整可能な最高・最低速度、2つのスキップ周波数、PID調節器、フライング・スタート、内蔵DeviceNet、Modbus RTU、CanOpen Fieldbusプロトコール、およびオプションとしてProfibus DPが含まれます。

汚染物防止機能が強化されたIP56レベルの新型CFW-08
WEG社は標準型CFW-08に加えて、このほどIP56レベル・バージョンであるCFW-08 Washを発売しました。CFW-08 Washは、汚染物の混入に対する高度な保護を要する食品、飲料、化学製品、水処理等の産業で使用するために開発され、塵および水の混入を確実に防止します。