2007年、Capivari de Baixo (SC州)に所在するJorge Lacerda IV火力発電所における三相昇圧変圧器(195 MVA 20/230 kV)修理サービスの提供に関しては、迅速な対応、ソリューション追及の柔軟性と短期納入期限が差異点となりました。ブラジル最大の民営電力会社であるTractebelエネルギー株式会社に所属する上記火力発電所では、そこで生成される電力を送電するための昇圧変圧器2基中の1基にトラブルが発生したため、生産の50%がストップ。即ち、通常生産される366メガワットの半分のみが国内エネルギー統合システムへ供給されていたため、Tractebel社が多額の損害を被る可能性が発生しました。
WEG社は、他社が製造した変圧器の修理を受けて立ち、同機器を分解し、工場へ運び、コイルの完全巻き直しを含めた修理を実施し、元の場所に再設置しました。一般的には180日(210日を要するこれらの作業を、お客様側から最良の期限と見なされた120日間で完了させました。Tractebel 社のシステム保全部長であるRubens José Nascimento氏は、「WEGは、タンク、コイルおよび周辺機器の垂直型生産を行っているため、迅速化することができ、Jorge Lacerda発電所の場合、他社には不可能な期限内に納入することが可能となりました。この迅速性は、発電所にとって重要なものでした。」と強調。
2月に、Tocantins州においてWEG社の機器が設置されたTractebel 社のもう一つの設備、São Salvador発電所の落成式が行われました。同発電所に設置されたWEGの変圧器2基の容量は135.5MVAで、13.8の電圧を230kVに昇圧します。「弊社の供給には更に予備変圧器が1台含まれております。São Salvador発電所に設置され、Cana Brava変電所にも対応する予定です。」と、WEGの変圧器ユニット部長Carlos Diether Prinz氏が説明。この予備変圧器の容量は170MVAで、13.8の電圧を230KVに昇圧します。