合計4基の発電機で、各機器の能力は電圧13.8kV 、出力31.25MVA。WEG社でテストし、ペトロブラスの認証を受けたこれらの機器は、米国へ送られ、1台の発電ユニットとなるタービン・減速機・発電機セットで構成される単一スキッドとして組立てられる。スキッドへの組み込みと、ペトロブラス立会いの下でストリングテストを実施した後、発電モジュールは外部構造を組み付けるためにブラジルへ返還され、その後、初めてペトロブラスのプラットホームに搭載される。

P-56は、陸地から約 124km離れた水深1700メートルの海上に配置される。1日の採掘・処理能力は、液体17万バレル、16º API 原油10万バレル、天然ガス600万平方メートルで、タンクに約28万バレルの水を注入することができる。プラットホームは22の坑井に連結して稼動し、その内、11ヶ所は原油採掘用、残りの11ヶ所は水注入用である。重量は5万トンで、幅・長さ各110メートル、高さ125メートル。

P- 56の建造は、ブラジル純国産の初代半潜水型プラットホームP-51を担当した企業が請負、また、P-56はこれと同型であるため、マルリン・スール油田における生産を前倒しすることが可能となる。プラットホームのエンジニアリング、供給、生産、および組立てを含む建造は全て国内で行われる。